ホテルルポルタージュ

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あのテニス選手のジョコビッチが、ホテルつくるってサ

(C)Yangsen  ヤンセンです。 もうすぐ全豪オープンが始まるが、昨年の全米オープンの際にはテニス協会が選手にあてがった公認ホテルには泊まらず、4万ドル(約415万円)払って邸宅を借りたっていうんでワガママだの贅沢だのって騒がれたノヴァク・ジョコビッチ選手。故郷のボスニアにホテルをつくるつもりらしい。 彼が自分のホテルのために選んだ場所は、ボスニアの首都サラエボに近い山沿いにある小さな町 Visoko ヴィソコ で、すでに土地は取得済みなんだそう。ふーん、ヴィソコって知らなかったけどそんなにいいマウンテンリゾートなのか…と思ったら、ココが選ばれた理由はそういうわけでもないようだ。世間でよく知られているようにジョコはスピリチュアル系。で、今回のホテル建設はそっちのことが影響しているもよう。 「もし地球上に楽園があるとすれば、それはココだ!」とジョコは言ってるらしいけど、それは奇跡の癒しをもたらすスピリチュアル・パワーがあると言われている「ピラミッド」(考古学者たちは否定しているけどね)の跡と思われる(信じている人には、ね)ヴィソコの丘に関係あるようだ。なんせ、ジョコは全仏オ
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ホテル界に彗星のように登場した「ホテル王」はなんと20代!

 ヤンセンです。 ホテル界の覇者は時代とともに入れ替わる。 1960〜1970年代の覇者は、アメリカの田舎町で生まれ育ち、ヒルトン・ホテルズを創業したコンラッド・ヒルトン。かのお騒がせパリス・ヒルトン嬢の曽祖父だが、野心満々の、いかにもアメリカ人らしいおもしろいオッサンだった。 1990年代のリゾート・ホテル界を牽引したのは、アマンリゾーツの創業者で元会長だった(現オーナーのドローニンとの闘いに負けちゃったんでね。詳しくは前の記事、見てね)エイドリアン・ゼッカ。ジャーナリスト&パブリッシャー出身の異色のホテリエだった・・・って、今は日本人と組んで瀬戸内海に今年ホテルを開業するらしいが、彼ももうすぐ88才の誕生日を迎える。 いわゆるラグジュアリー・ホテルのチェーン展開を手がけ、1990年代から世界のホテル界をリードしてきたのは、フォーシーズンズ・ホテルズだが、その躍進の契機となったのは1992年にリージェント・インターナショナルを買収したことだ。日本人ビジネスマンでホテル選びの目利きでもあった故高橋治則氏が開発を手がけた優良物件を入手することにより、一気にグローバルなホテル界での地位を
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「ホテル界の風雲児」OYO創業者リテッシュ君ができるまで

 ヤンセンです。 世界第2位のホテルチェーン、OYO 創業者のリテッシュ君だが、27才になった今、“ Youngest Self-Made Billionaire 世界で最も若いセルフ・メイド・ビリオネア” と呼ばれるようになった。 (c)Yangsen  コレ、27才になったリテッシュ君。なんか、やっぱ、年取ったね。下の19才の時、8年前と比べると内に秘めた冷徹さの深みが増したって感じもする。 (c)Yangsen インドのホテル王、リテッシュ君がたどった道  さて、リテッシュ君はインド生まれの生粋のインド人だが、華僑やユダヤ商人とならぶ商売がうまいインド商人として知られるグジャラート族など、いわゆる商業民族の出身ではない。生まれはインド東部のオリッサ州ラヤガダ出身。インド人が「インドのなかでも特に貧しい地方だね、これといった産業もないし」という、70%の人々は貧困状態といわれる貧しいエリアだ。 そこでグロサリー・ストア(食料雑貨店)を経営する両親のもとで生まれた彼は4人兄弟の末っ子。教育には熱心なファミリーだったようで、上の3人はエンジニアで、ふたり
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OYO 創業者の、リテッシュ君が「ホテル王」になるまで

 ヤンセンです。 さて、リテッシュ君は、いかにして世界で第2位のホテルチェーンを築きあげたのか。 (c)Yangsen  彼がホテルビジネスに目をつけたのは、19才の時、インド国内を旅した際に、遅れているホテル界の事情に接したことだった、という。まず、彼が手がけたのは、ホテル予約サイト「Oravel Stays」の運営だった。2012年2月にスタートしたこの予約サイトのターゲットは若者で、B&B やゲストハウス、大手の予約サイトでは取り上げないような小規模のホテルを対象としていた。 だからといって、もともとホテルビジネスをやりたいとか、ホテル王になってやろうとか、そんな気はなかったし、ホテル業界のこともよくは知らなかったと思う。ただ、自分が得意とする IT を使って何かビジネスしてみたいと思っていて、そこにホテルをあてはめて、なんとなくやってみたら、けっこううまく行っちゃった、ってとこなんじゃないかと僕は思うね。 で、彼自身、ホテル予約サイトを実際にやってみて、利用者サイドのことやホテルのオーナーサイドの事情やニーズなどに触れ、はじめて「ああ、ホテル業界って、こう
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20代の若者たちよ、ホテル界をぶっこわせ!

 ヤンセンです。 ここにもうひとり、ホテル界を虎視眈々と狙う20代の若者がいる。今年の1月、アコーグループが所有するアフリカのホテル、1602軒をまとめてポンと買ったファンドがあった。それらのホテルは、コートジボワールの最大都市アビジャンやダカール・ラリーで有名なセネガルの首都ダカール、カメルーンなど、サハラ砂漠以南の海に面したエリアにあり、いわゆる地域内のビジネス・トラベラーに利用されている。 いったい、どこの、誰が? (C)Yangsen  そのファンドを指揮している人物とは、サム・クラウザー君、弱冠25才。今回の巨大買収により、アコーグループに代わってサハラ砂漠以南のホテル界のリーダーシップを握ることになり、アフリカのホテル界の「ゲーム・チェンジャー」と呼ばれるようになった若者だ。今回、彼が買収したコートジボワール、セネガル、カメルーンの3国は、ここのところアフリカの中でも経済成長が堅調で、ツーリズム需要も高いため、コロナ収束後は大きな利益が見込める、と踏んだようだ。 将来性があるものを、できるだけ安く買い、高く売る。ビジネスの基本である。コロナでホテル業界が
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中国の「ホテル王」と呼ばれる男

(C)Yangsen  ヤンセンです。 てヘヘ、これまった、しっつれいしましたぁ・・・ってな顔しているけど、この男、JI Qi 季琦 氏、54才。市場価値が10億ドルを超える3つの会社を立て続けに創業し、中国の「ホテル王」と呼ばれている男だ。 思い起こせば、これまでも、中国の「ホテル王」と呼ばれた男たちは何人かいたな。が、みなさんいろいろあって、舞台から消え、そして、誰もいなくなった・・・。 ニューヨークの名門ホテル「ウォルドルフ=アストリア」など名門ホテルを次々と買収し我が世を謳歌していた安邦保険集団の呉小暉氏ことミスター・ウーなんかは、トランプ元大統領の娘婿クシュナー氏とも仲良しだったのに、🎶 あ〜る日とつぜん、中国政府に拘束され、塀の向こうの人となった。 ヒルトンを買収し、ホテル界にその名を轟かせた海航集団の共同創業者&会長をつとめていた王健氏なんかは、旅先のフランス・プロヴァンスで "不慮の事故" で崖から落ちちゃったらしい・・・ということで、この世から消えた。 ここのところ「中国の不動産王」と呼ばれた男たちも次々と拘束されているもんで、「ホテル王」なん
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オラクルのラリー・エリソンがつくった”マイホテル”

(C)Yangsen  ヤンセンです。 「不良億万長者」の別名を持つ IT 界のお騒がせキャラ、オラクルの創業者 & CEO のラリー・エリソン。昨年12月、コロナから逃れるためハワイのラナイ島に移住したことで話題になった。 このラナイ島というのは、マウイ島の4分の一くらいの小さな島だけど、ラリーが98%(残り2%は空港とか公有地)を所有している、彼の島。ラリーの天敵として知られるビル・ゲイツが結婚式をあげた島でもある(だからラリーがビルへのイヤがらせで島まるごと買った、なーんて噂も当時出てたな)。 この島には、2019年11月にオープンした(って言っても、もともとあったホテルをリニューアルしたものだけどね) センセイ・ラナイ、ア・フォーシーズンズ・リゾートというラリーが手がけた「ラリー's マイホテル」がある。オール・インクルーシブ・リゾートで1人1泊2700ドルから、ミニマムステイ3泊からという、いわゆる富裕層向けホテルだね。 人間、金を持つとまずワインだ、グルメだ、高級車に高級ホテルだって、贅沢三昧まっしぐらに進むけど、それも一段落すると次に気になるのが健康。って
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結婚するならマリオット、恋人にするならハイアットって?

(C)Yangsen ヤンセンです。  スペインのホテル業界ニュースでどっかの GM の写真を見て、ん、この手の顔って、モテるんだよな・・・なんて思いながら、ふと、どっかで見たことあるなーと。ん? 誰だっけ??? セニョール・アントニオ・アルバレズ・・・? って、もしかして、「グランドハイアット東京」の元 GM だったアントニオ? 一昨年、「ハードロック・ホテル・マドリッド」(昨年からコロナでオープンが延び延びになってるようだね)のGMに就任していたようだ。 "あの事件" の後、すぐに出国し、中南米のハイアット系ホテルのGMになったってのは噂では聞いてたけど。記事で経歴を見ると、【「グランドハイアット東京」、アルゼンチンの「パークハイアット・ブエノスアイレス」と「パークハイアット・メンドーサ」のGMを経て就任】って書いてあるから、うん、やっぱりあのアントニオだね。 で、"あの事件" とは、今から7年ほど前、2014年のこと。彼の勤務先である「グランドハイアット東京」のパブリックトイレで彼に無理やりキスをされたという女性が被害を訴え、本人は任意聴取において「ワタシは何もして
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マリオット・カルチャーってどういうの?

三代目のデイヴィッド・マリオット  (c)Yangsen  ホテル選びの際、知ってるとけっこう役に立つのが、ホテルチェーンのカルチャーの違い。自分に合うホテル、合わないホテルを見わける目安になる。 ひとつ前の記事で書いたハイアットとは正反対のカルチャーを持つのが、マリオット。 『個人プレイ? いいんじゃないのぉ。カッコよければいい、楽しければいいじゃん!』というハイアット・カルチャーに対して、 『自信過剰は自粛しようね、個人プレイよりチームワークが優先だ、まじめに正しくやろうね。でも利益はちゃんと上げてよね』 というのがマリオット・カルチャー。 そして、マリオットはまた、『社員は仲間です、社員を大切にすれば、社員はお客様を大切にします』という麗しいポリシーのもと、会社のめんどうみがいいことで知られている。 そんなマリオットの社風のベースに流れているのは何なのか。というと、やっぱりマリオットの創業者、初代 J・W・マリオットが “非常に” (が付くほどの)敬虔なモルモン教徒であるってことが、深~く、色濃~く、みっちりと社風に影響を与えてるだろうね。 モルモン教っていうと、
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実にマリオットらしからぬ、マリオット家の内輪揉め

 ヤンセンです。  ひとつ前の記事で、マリオット・カルチャーのベースになっているのは、モルモン教の清く正しく生きましょう!的な世界観であると書いた。 が、だからといって、みんながみんなそうであるわけではない。創業ファミリーであるマリオット家においても同様で、同じ両親のもとに同じ血を引いて生まれ、同じ環境で育った兄弟といえども、はみ出る子どもも出てくる。 現会長の二代目、ビル・マリオットには3人の息子と娘がひとりいるが、次男とはひとまわり年下の末っ子、デイヴィッドが三代目を継ぐことになっている。なぜ、そのようなことになったのか。長男のステファンは、障害をもって生まれた(52才で死亡)ため、最初から跡継ぎの候補からははずれていた。ところが、期待が一身にかかった次男のジョン君が、一家にとっては問題児だった。 すったもんだの末、ジョン君が実の父親と叔父に対して訴訟を起こすところまでこじれた。 「悪いのはパパだ!」  2018年1月、ワシントンの地元メディア「Washingtonian」の記事『マリオット家の内乱』で、ジョン君は告白している。マリオット家においては、モルモン教
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