ホテルルポルタージュ

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オモチャでホテルを買った男、タイ・ワーナー

(C)Yangsen ヤンセンです。 「フォーシーズンズ・ニューヨーク」といえば、建築家のI.M.ペイが設計したことでも知られるニューヨークの名門ホテル。ニューヨークにコロナの嵐が吹き荒れていた昨年春には、パンデミックと闘う医療従事者を応援したいという “奇特なオーナー” の好意により、医療関係者にホテルを無料で提供したことでも話題になったニューヨークっ子にとっては誇りのホテル。そして、フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツにとっては、チェーンを代表する大事な旗艦ホテルでもある。同社がリージェントを買収したとき「いただきっ!」とほくそ笑んだ価値ある財産のひとつがこのホテルだったのだ。 ところが、この「フォーシーズンズ・ニューヨーク」がフォーシーズンズ・ホテルでなくなるかも・・・という記事が先日、ニューヨークの地元紙に出た。 そう勘ぐられている理由とは、ニューヨークではコロナによるホテルの営業停止はいちおう終わり、営業再開をはじめている同クラスのホテルがほとんどなのにもかかわらず、「フォーシーズンズ・ニューヨーク」ではそうした再開の動きが一切見られないこと。ホテルのサイトに
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「ウォルドルフ=アストリア・ホテル」の今

(C)Yangsen  ヤンセンです。  そういえば、あのホテル、今どうしてるんだろ? ニューヨークの「ウォルドルフ=アストリア・ホテル」。アメリカを代表するホテルといわれてたホテルだけど、気がつけば中国政府の管理下に入っちゃってたホテル。 ホテル、といってもタダのホテルではないんだな、コレが。世界各国から訪れる国賓クラスのVIPたちの定宿であり住居であり、アメリカの歴代大統領たちのニューヨークにおける定宿であり、国連大使の公邸もあったホテル。 1893年開業の老舗ホテルで、1931年に場所を移して再開業したのだが、「アメリカ国民に自信と勇気を与えた」とフーバー大統領が開業の挨拶で語り、大恐慌後の暗い不況ムードのなか、毎日 全館に灯りを煌々とつけて人々の心を明るくさせたと語り継がれている。そんな、アメリカ人にとっては精神的シンボルでもある特別なホテルなのに、中国政府の管理下のホテルだなんて…。 さすがに、まずいよなぁ、これは…と誰でも思うだろうね。そこで、今どうなってるかチェックしてみた。 公式サイトには「現在大規模な改装・改修工事のため休業しております。営業再開は2〜3
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ハイアットって、どんなホテルブランド? <前編>

(C)Yangsen ヤンセンです。 今回は、ハイアットのホテルブランドについて書いてみたい。 ハイアットって、いい響きだよね? なんだかキリッとシャープで洗練された感じがする。 プリツカー・ファミリーが創業家なんだけど、ハイアットの第一号ホテル、ロサンジェルス国際空港の近くのモーテル「ハイアット・ハウス」を1954年に開業したのがハイアット・ロバート・フォン・デン氏でね。そのホテルを1957年に220万ドルで買ったのが、ジェイ・プリツカー氏。買った後も名前を変えず「ハイアット・ハウス」として営業を続け、チェーンの名前もハイアットにしたってわけだから、彼もハイアットっていい名前だって思ったんだろうね。 プリツカーっていうと、建築のノーベル賞といわれるプリツカー賞が有名だけど、この賞が生まれるきっかけになったのは、1967年にアトランタに開業した「ハイアット・リージェンシー・アトランタ」だった。地元出身の建築家ジョン・ポートマン氏が設計したホテルなんだけれど、当時はじめてホテルに使われた22階吹き抜けのアトリウム・ロビーとシースルーエレベーターで人々の度肝を抜き、世界的に話題にな
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