ホテルとメタバース Hotel & Metaverse

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メタバースとは?

「メタバース」とは、インターネット上に構築された3DCG(3次元)の仮想空間のことです。
私たちは ”アバター” と呼ばれる自分の分身を作って、そこに参加することができます。世界中から参加しているほかの ”アバター” たちとお話したり、ハイタッチしたり、一緒に遊んだりなど、コミュニケーションを楽しむこともできます。
現在、世界で最も注目を浴びている「メタバース」が、 The Sandbox です。そもそもは、ネット上のゲームなのですが、今年後半にリリースを予定されているブロックチェーン版における仮想空間上の土地(LAND)を事前販売しており、そこを次々に購入しているのがスポーツブランドのアディダスをはじめ、高級ファッションブランドの「グッチ」、音楽のワーナー・ミュージック・グループなど、世界の名だたる大企業や高級ブランド、著名人だったりすることで注目を浴びています。
土地(LAND)を買った人たちは、そこに自由に建物を建てたり、商品を販売したりすることができます。そして、現実世界の不動産と同じように、売ったり貸したりすることもできるということから、投資家たちも投資対象として目をつけ参入してきています。また、ゲーム内の通貨である「SAND」が仮想通貨取引所において上場しました。
そんなわけで、こちらでは、今、最もホットな話題であるメタバースとホテルとの関わりについてご紹介していきたいと思います。

ホテル界で初めて The Sandbox に土地を購入したのは

2022/4/8

ホテル界で、初めて The Sabdbox に土地(ランド)を購入したのは、「シチズンM citizenM」です。ファッションブランドのMexxの創業者で前CEOのラタン・チャンダが2008年にアムステルダムで創業したホテルチェーンで、ポイントを絞ったサービスだけれど、チープではなく、ポップな感覚のハードとソフトをお手頃価格で提供するホテルブランドです 。オランダでホテル展開をスタートした後、ニューヨーク、パリ、ロンドンに進出。最近ではアジアにも広げ、台北とクアラルンプールにホテルがあります。

* The Sandbox の日本語ツイッター 【公式】The Sandbox (ザ・サンドボックス)

日本におけるメタバースの現状

2022/4/11

日本においても急速に市場が広がっている。先週、4月7日付の日経新聞では【「メタバース団体」、SBIも新設 ルール整備にらみ乱立】というタイトルで「SBIホールディングス(HD)がメタバースを含むデジタル空間の政策提言などを目的にした業界団体を4月にも設立するほか、3月には元観光庁長官が関与する団体も立ち上がった。」という記事が掲載された。

日本でメタバースに参入している企業

2022/4/11

参入が早かったのは、暗号資産取引所大手のコインチェックで、昨年2月にはザ・サンドボックス上に土地(LAND)を購入し、2035年の近未来都市「Oasis TOKYO」を制作するプロジェクトを開始。関連ビジネスを展開中。
「SHIBUYA109」で知られるSHIBUYA109エンタテインメントは、ザ・サンドボックス上に土地(LAND)を購入し、渋谷の街を再現した「SHIBUYA109 LAND」をつくり、先週、4月7日からはオリジナルNFTアイテムの販売をスタートしている。
音楽産業のエイベックスは系列会社のエイベックステクノロジーがザ・サンドボックス上に、アーティストがミートアップやライブなどを行うテーマパーク「エイベックスランド(仮称)」を今年オープンする予定。同社代表取締役会長の松浦勝人氏は、ザ・サンドボックス上に「ESTATE」と呼ばれる3×3区画の広い区画を購入し、ツイッターの記事で「これ全部、昔の俺の車だけどメタバースの世界で全部買い戻すね! ここにでかいガレージ作るわ。」と書いている。

メタバース界の両雄のひとつ Decentraland(ディセントラランド)

2022/4/12

現在、メタバース界で代表的なメタバース・プロジェクトには、既出のThe Sandbox (ザ・サンドボックス)のほかに、Decentraland(ディセントラランド)があります。
すでにベータ版(正式版をリリースする前にユーザーに試用してもらうためのサンプル版)のメタバースを出しており、ここにアクセスして、実際に自分のアバターを作って歩き回り、ほかの参加者のアバターたちと交流したり、ゲームを楽しむができます。
また、ザ・サンドボックスと同様、メタバース上の土地(LAND)を購入し、自分の好きな施設を作ることもできます。

ザ・サンドボックスとのちがいは、大きく2つあります。

1)「DAO」(分散型自立組織)という、経営主体、トップがいないシステムで運営がされているということです。従来の会社組織とは異なり、参加しているユーザーどうしの合意でユーザー主導で運営が進められていくやり方です。
2)メタバース上でデジタルアイテムを作ったり、ゲームを作ったりする際のクリエイター機能が使いやすく、敷居が低いため、専門的知識がなくても使えるということ。

ディセントラランドに参加している有名企業

2022/4/12

・JPモルガン
 金融界で初めてメタバースに参入しました。ディセントラランド上に「オニキス・ラウンジ Onyx Lounge」という仮想オフィスをつくりました。ロケーションは、東京の原宿にインスパイアされたショッピング街「Metajuku メタジュク」という想定です。ラウンジの中では仮想通貨について語っている専門家やプレゼンテーション中のアバターたちの姿を見ることができます。

・サザビーズ
世界を代表するオークション会社ですが、昨年6月、バーチャルギャラリーを開設し、NFTアートを展示販売しました。
・アタリ ATARI
 アメリカの大手ゲームメーカーで、ディセントラランド上に「アタリ・カジノ」をつくる計画です。

このほか、コカコーラや、ファッションブランドのドルチェ&ガッバーナエトロトミーヒルフィガー、化粧品のエスティローダーなどもブランドのローンチパーティをディセントラランド上で行なったり、NFTを販売したりしています。

メタバースをとりあえずやってみたい、と思った時に必要なもの

2022/4/13

メタバースって、なんだかよくわかんないけどやってみたい、と思った時、まず必要なのは、デバイス。スマホとかタブレット、パソコンです。インターネットに接続できれば、ザ・サンドボックスとかディセントラランドとかのメタバースのサイトに行き、自分の分身であるアバターを作ったり、動かしたり、ゲームしたりなどできます。

メタバース界をもっと楽しめるアイテム「VRヘッドセット」とは

2022/4/13

あればもっともっと楽しいだろうなぁと思うのが、「VRヘッドセット」。周囲を気にしないで音を出せるし、周囲から遮断されてその世界にディープに浸れます。お値段はだいたい4~5万円といったところですが、ハイエンドのものになると15万円以上します。
旧 フェイスブックは、社名までメタに変えてしまって、メタバース事業にいま全精力をを注いでいますが、メタが今年後半に発表予定で話題になっているのが、新型ハイエンドVRヘッドセットMeta Quest2 Pro」。つけている人の顔の表情を読み取れる機能がついているそうで、表情や目線をメタバース内のアバターに反映することによって、メタバース上でのコミュニケーションが、うれしいとか悲しいとか感情がこもったものになる、らしいです。アップルもまた、ただいまAR/VRヘッドセットを鋭意開発中だそうで、こちらは今年末から来年初めあたりの販売になりそう、2,000ドルくらいするらしい・・・などという噂がメタバース界わいで飛び交っています。

独自にメタバースを作ったルイ・ヴィトン、本日、新作を公開

2022/4/15

 高級ブランドとして知られるルイ・ヴィトンは、昨年、創業者の生誕200周年を記念し、独自のメタバースを作った。昨年8月に公開した「ルイ・ザ・ゲーム Louis the Game」では、史上最高販売価格の6,930万ドル(当時約75億円)でNFT(非代替性トークン)アート作品が落札されたデジタルアーティスト、ビープル Beeple氏の作品を探し集めることができるのでも話題になった。本日、新たに公開されたのは2つのチャプターで、「Radiant City 光り輝く街」「High in the Sky 空高くへ」。メゾンのマスコットであるヴィヴィエンヌが、ルイ・ヴィトンの歴史を解き明かす旅に出るバーチャル冒険物語で、ルイ・ヴィトンの邸宅からはじまり、最後はロサンジェルスへと辿り着く。プレーヤーは、2022年8月4日(木)まで、抽選で10個の新たなNFTを獲得するチャンスがあり、このNFTは他のプラットフォームでも利用でき、ソーシャルネットワークでアバターとしても使用可能なもの。

*「Louis: The Game」は、App StoreまたはGoogle Playからダウンロード可能

NFTってなに?

2022/4/18

メタバースの世界でよく出てくる言葉に、NFTというのがあります。
「資産価値を持ったデジタルデータ」のことで、
英語の Non-Fungible Token の略。
日本語では「非代替性トークン」と訳されており、
メタバースが今これほど各界で注目されているのは、NFTのためともいえます。

NFTとは、まさに、SMAPの歌、
「世界にひとつだけの花」の歌詞のとおり、
オンリーワンで、
ほかに替わりがないもの、
世界で唯一無二のもの。

いったん発行されると誰も改竄することができないので、オリジナルのものであることが証明されます。ブロックチェーンという、ビットコインなどにも使われている技術によってこれが可能になりました。

ココに目をつけたのが、アーティストたちでした。
これまではコピーや偽物、許可なしで作品が使用されるなどに悩まされてきましたが、NFTという形をとれば、そうしたことが回避されるのです。

NFTを売買する「オープンシー」などの国境を越えたマーケットプレイス(取引所)があり、その取引には仮想通貨が使われていることから、まだまだ一般には敷居が高いのですが、そうしたマーケットプレイスとの間に入って日本円でも取引できる販売代理店の会社もできてきています。

香港の鉄道会社 MTR がザ・サンドボックスに参加を表明

2022/4/22

香港鉄路有限公司(MTR)は4月21日、メタバースに参入することを発表した。MTRは香港の独占鉄道事業者で、地下鉄やバス路線の運営のほか、鉄道沿線の不動産開発事業なども手がけている。同社は、ザ・サンドボックス上に土地(LAND)を取得し、バーチャルステーションや鉄道博物館をつくるなど鉄道に特化し、鉄道の世界を楽しめる仮想空間つくりをめざす。訪れたアバターが、電車を運転したり、駅の運営をしたりなどもできることになるらしい。グローバルな交通事業者としては最初のメタバース参加事業者となる。

香港のリーガル・ホテル・グループがメタバースに初のホテル開業

2022/4/29

香港の大手ホテルチェーン、リーガル・ホテル・グループがメタバースに参入した。既にサンドボックス(SB)上に土地(LAND)を購入しており、そこにSBでは初となるサスティナビリティをテーマにしたエコ都市「メタグリーン MetaGreen」を作り、これもSB上では初めてのホテルとなる「グリーン・ホテル&レジデンス」をオープンする計画。同グループが購入したのは、「エステート」と呼ばれる販売中の土地のなかでは最も広いタイプのもので、今年の10月に完成を予定している。まず第一段階として、「グリーン・ホテル&レジデンス」の100ユニットをNFTの形で販売する。ホテルのゲスト(NFTを購入した人)は、現実の同チェーンのホテルと同様に、ヨガ・クラスやマインドフルネス・クラスを受講することができる。
「メタグリーン」内には、SBとしては初のMICE施設「メタグリーン・コンベンションセンター」やサスティナビリィーをテーマにしたショッピングモール「メタグリーン・モール」、「アート・パーク」などが作られるもよう。このプロジェクトには香港の大手銀行、恒生銀行も参加している。ちなみに、イギリスの大手銀行、HSBCは今年3月に「ザ・サンドボックス」上に土地(LAND)を取得し、今月4月には、シンガポールと香港の富裕層顧客をターゲットにして、メタバースへの投資に焦点を当てたファンドを立ち上げた。

ANA、メタバース事業で損保ジャパンと提携し、世界初の保険サービスの “実証実験”

2022/5/13

ANAは、損害保険ジャパンメタバース分野で提携したことを今日発表した。
ANA グループのANA NEOは、バーチャルで旅行体験ができるバーチャル・トラベル・プラットフォームとして、”時空を超える旅客機” 「SKY WHALE」を開発・運営しているが、sky パーク、sky モール、sky ビレッジの3つのエリアで構成されている。利用対象者として、ANAマイレージ会員約3400万人と搭乗者5442万人、合計約9千万人を見込んでおり、これが実現すると、国内最大規模のメタバース基盤となる。今回の損保ジャパンとの提携により、メタバースによってこれからの保険サービスがどう変わるか実証実験を行うとともに、NFTを含むデジタルアイテムの取引についての検証も行う計画。 ANA NEOの「SKY WHALE」は、ゲームクリエーターの田畑端氏(JP GAMES株式会社 代表取締役)が総合プロデューサーとして開発を手がけている。


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