2022年4月4日
ドナウ運河を見下ろす眺めのいいルーフトップバーがある「ラディソン・レッド・ウィーン」開業
オーストリアの首都ウィーンに「ラディソン・レッド・ウィーン」客室数179室が開業した。ロケーションはトレンディーなレストランやショップが集まるお洒落なスポットとしてウィーンっ子には知られるレオポルトシュタット地区のドナウ運河沿い。温室のような構造の建物で、ドナウ運河を見下ろし、ウィーンの街並みを360度ワイドで見渡すことができる屋上のDJブース付きのルーフトップ・バーが売りもの。料飲施設はレストラン&バー、ルーフトップバーの計2軒で、天気がいい日には中庭のテラスレストランもオープンする。レストラン&バーは、コワーキング・スペースとしても使われるようになっている。ロビーでは無料のコーヒー&ティーサービスを行っている。ウェルネス施設はフィットネスセンター。現在の実勢レートは、一泊 16,500円程度。
「ラディソン・ホテルズ」は、もともとの出自はスカンジアンビア航空(SAS)のホテル部門だったが、2006年にスカンジナビア航空がホテル事業から撤退してカールソン・レジドール・ホテルズに売却した。その後、2016年、中国の海航集団(HNA)により買収され、中国企業傘下のホテルグループとなった(ちなみに同社は昨年、経営破綻し、海航集団の会長らトップは昨年9月、中国政府により拘束された)。主なホテルブランドには「ラディソン Radisson」、ラディソンSASからブランド名を移行した「ラディソン・ブル Radisson Blu」と「ラディソン・レッド Radisson Red」がある。「ブル」と「レッド」の違いは以下のとおり。「ラディソン・ブル 」がデンマークを代表する建築家兼デザイナーのアルネ・ヤコブセンが設計デザインし、エッグ・チェアでも話題となった1960年にコペンハーゲンで開業した「SAS ロイヤル・ホテル」にルーツを持つデザイン志向のホテルであるのに対して、「ラディソン・レッド」は、年齢を問わずミレニアル世代の考え方を持った客層をターゲットとして、アート・音楽・ファッションに重点を置き、バーやロビーにゲスト同士の交流の場も設けるなど、今風のライフスタイル・ホテル系の交流型のホテルを志向している。
コメント