ホテルヘッドラインニュース 2022/3/29 朝

2022年3月29日

アコー・グループがロシアのホテルをクローズしない理由

欧米各国を拠点とする企業が次々とロシアからビジネスを撤退している中、フランスに拠点を置くアコー・グループがホテルの営業を続けていることに対する疑問に対し、アコー・グループ会長のセバスチャン・バザン氏が観光業界メディアの skift の公開対談において答えた。
「アコー・グループ50年の歴史において30〜40回は進出先で戦争を経験しているが、アコーは戦地においてホテルをクローズしたことは一度もない。直近では2021年に血の軍事クーデタがあったミャンマーでもホテルの営業は続けた」
「アコーは、戦時、すなわち現地のホテルスタッフが、アコーを最も必要としているような時にホテルの営業を引き上げたことはない」。
 ロシアにおけるビジネス上の利益が判断に影響しているのでは?と問われた際には、
「利益はまったく関係ない。アコーは長い間ロシアでは苦戦していて、稼働率も35-40%程度と低く、ビジネスは小さい。では、なぜ我々がロシアで営業を続けるのか。それは、ロシアに残っている我々アコーの顧客に対してサービスを続けたいからだ。彼らの中には、ジャーナリスト、NGOのスタッフ、西側諸国の外交官なども含まれる。彼らが身の安全を保障され、持ち物が盗まれる心配もなく、安心して過ごせる場をアコーのホテルは提供している。また、ロシアのホテルで働いているアコーのスタッフたちに対して、ロシア人であるからということで責任を問うこともない」。

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