2022年2月2日
上海の「ハイアット・オン・ザ・バンド」、国有企業の上海地産集団に売却される
中国の不動産開発会社、世茂集団(シーマオ・グループ)が所有していた上海の「ハイアット・オン・ザ・バンド上海」客室数620室が、国有企業である上海地産集団に売却された。売却金額は、同ホテルが主要な資産を占める上海の商業不動産部門をひっくるめて45億元(約811億円)。同社は、今年のはじめにデフォルト(債務不履行)を出したが、昨年末からすべての不動産プロジェクトを売りに出していた。昨年、中国経済を揺がす大きな問題となった恒大の経営難から波及し資金難になっている民間の不動産開発会社は多いが、中国政府はそうした会社の資産を購入し、経営を支える動きを進めている。
「ハイアット・オン・ザ・バンド上海」は黄浦江に面して建ち、外灘や浦東の眺望が楽しめるホテルとしてホテルジャンキーたちには同じハイアット系の「グランドハイアット上海」客室数548室や「パークハイアット上海」よりもリーズナブルだと人気があるホテル。「ハイアット・オン・ザ・バンド上海」の現在の実勢レートは、一泊約17,000円程度。
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