2022年3月22日
まだまだ拡大するホテルチェーンの中国でのビジネス展開
アコー・グループは現在、中国本土で520軒のホテルを営業しているが、さらに350軒のホテルを開発中。その40%は「ラッフルズ」「フェアモント」「ソフィテル」などのラグジュアリー・ブランドかその次のプレミアム・ブランドとなっており、中国で急成長してきた富裕層マーケットに焦点を合わせている。
マリオットは、中国で今年中に50軒の新規ホテルの開業を予定しており、2023年初めには同チェーンとして中国で500軒目となるホテルが開業予定。過去3年間は、一年あたり40軒のペースで開業してきており、現在、23のホテルブランド で110都市において448軒のホテルを営業している。今年は、さらにこれまで進出していないホテルブランドで、進出していなかったエリアでのホテル展開を予定している。同社の分析では、現在の中国では特にラグジュアリー・ブランドの需要が大きく、2025年までには世界最大のラグジュアリー・マーケットになるという予測もある。今年は、世界遺産の九寨溝で「リッツカールトン・リザーブ」、マカオで「Wホテル」、長沙市で「JWマリオット」ブランドのホテルを開業予定。そうした一方で、開業予定の50%のホテルは、限られたサービスで安い価格を提供するセレクト・サービス・ホテル・ブランドとなっている。中国社会の成熟に伴い、ホテルを選ぶ目を持ち、使い分ける層が育ってきているようだ。
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