2022年2月7日
シンガポール政府系投資機関がプリンスホテル十数軒を買収
シンガポール政府投資公社(GIC)は、西武ホールディングス(HD)が所有するプリンスホテルなど国内の約30施設を買収するための交渉を進めていたが、最終段階に入ったもよう。ホテルには「ザ・プリンスパークタワー東京」「札幌プリンスホテル」「グランドプリンスホテル広島」など十数軒が含まれ、スキー場やゴルフ場などと合わせて約30施設が買収対象となる。買収金額は1500億円程度とみられる。買収後もホテルの運営は続ける。西武HDは新型コロナの感染拡大長期化の影響で、鉄道やホテル部門の不振が続いている。
シンガポール政府投資公社(GIC)はシンガポールの外貨準備金を運用する政府系投資機関で、日本における投資はポートフォリオの8%を占める。ホテル関係では、2008年に7億2千3百万ドル(約770億円)で買収した「ウェスティンホテル東京」を2019年に中国系投資会社のブライト・ルビーに約1000億円で売却している。
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