"アマンリゾーツ"

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アマンリゾーツ 闘いの歴史<5>

 ヤン・センです。 さてさて「アマン劇場」第五幕の幕開けだ。(以下、2014年当時のお話)  「やっぱり主役はオレ様だぜぃ、ベイビー!」 はげしい乱闘の末、勝ったのは、ヴァロージャ(ドローニンの名前、ウラジミールの愛称だよ)。 ヴァロージャ、ことドローニン (c)Yangsen エイドリアン・ゼッカー&アマナット君組は負け。 ↑ エイドリアン・ゼッカ ↓ アマナット君 (c)Yangsen (c)Yangsen  それにしてもヴァロージャ、よっぽどうれしかったんだね。彼のサイトのニュース欄がもうすごいのなんのって。もうね、勝利の鬨、雄叫びの乱舞で、アマナット君、君の負けだぜ、ベイビー! アマンはオレのものだぜ、ベイビー! 的な記事がこれでもかってくらい並んでる。アマナット君がこれ見たら(当然見てるだろうけど)、憤死しそうだね。  ロス・カボスのホテルのプールサイドで、きれいなビキニのお姉さんがにっこり笑いながら「おひとつ、いかが?」って配りに来たアイスキャンデーなめながら、タブレット見てひとりで大笑いしてたら、隣りのデッキチェアでサン
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アマンリゾーツ 闘いの歴史<4>

ヤン・センです。やっぱりね、はじまったよ、「アマン劇場」第四幕。(以下、2014年当時のお話)  何種類もの魚を丸ごとぶちこんで濃厚な出汁をとった、うまいブイヤベースが食いたくなってね、こないだマルセイユに行ってきた。岩場ビーチが好きなもんで、「ル・プティ・ニース」に宿とって、誰もいないと思って岩陰で波の音聞きながら寝ころんで昼寝でもしよ、と思ったら、先客がいた。「ビテ・シェーン」なんて言うからドイツ人かと思ったらルクセンブルクの銀行家で、自家用クルーザーでアドリア海から地中海をまわってやってきたんだってさ。 「昔はアマンジャンキーで、ほとんど全部のアマンに行ったよ」、なんて話するから、「アマンのゴタゴタ、知ってるかい?」って聞いたら、「記事のヘッドラインに『 Nasty, ugly battle 胸クソが悪くなるような醜い闘い』ってのが付いてるやつだろ?」と大笑い。 確かに、9月に入ってからのアマンに関する記事は、それまでと風向きが一転してどこも厭戦気分。もう、みんな、いい加減にしろよって感じだね。カネの匂いしかしない感じだからね。 シンガポールのアマンのオフィスの鍵を勝手に
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アマンリゾーツ 闘いの歴史<3>

ヤン・センです。さて、第三幕。(以下、2014年当時のお話)  ゼッカが去り、ヴァロージャ、こと ウラジミール・ドローニン新CEOのもと、アマンリゾーツがどう変わるか。 巷では…って、僕の場合、リゾートのプールサイドかバーがほとんどだけど、みんなのいい酒の肴になっている。ホテルって、オーナーが変わると変わっちゃうものだからね。アマンリゾーツもヴァロージャ流のアマンリゾーツになるんだろうねって言ったら、「いやいや、ずいぶん前からもう昔のアマンじゃあないよ。昔の顧客は他に移っちゃってるよ、僕も含めてね」とはイギリス人のトモダチ。確かにね、それは僕も感じることだ。客層がもうすっかり変わった。 今回のアマンリゾーツのお家騒動に関しては、「ニューズウィーク」でもブルース・ペイリング記者が「トラブル・イン・パラダイス」というタイトルで7月27日付けの記事を書いているけれど、やはり客層の変化について触れている。「いずれにせよ、アマンジャンキーの時代は既に終わっている」と記し、「アマンが出来て25年の間に、人々はより経験豊富な旅行者になり… 新しいアマンは今ではむしろ退屈なインターナショナル・
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アマンリゾーツ闘いの歴史<2>

ヤン・センです。そして、やっぱり、第二幕がはじまった。(以下、2014年当時のお話)  ヴァロージャ…。 「ヴァロージャって、あの不動産屋のウラジミール・ドローニン?」 すぐに会話はロシア語に切り替えられ、しばらくロシア語の会話となった。ボクの場合、世界各地を放浪しているうちに国籍不詳の風体になってしまったようで、その人が思いたい国の人に見えるようだ。そんなわけで、今日はロシア人の日。 なんでも、アマナット君が結局のところ買収資金の残金をひとりでは用意することができず、ロシア人の不動産ディベロッパーのヴァロージャ(ウラジミールの愛称)と組むことになったんだそうだ。 「でもね、奴が黙っているとは思えないよ」 ま、確かにおとなしくしていそうな男ではない。 新たな登場人物、ヴァロージャ、こと ウラジミール・ドローニン  この新たに加わったヴァロージャという登場人物だけれど、いわゆるパパラッチたちに盗撮される対象であることをステータスや生きがいにする、自称セレブリティー「業界」ではよく知られたひとなんだよね。ここ数年来は、スーパーモデルのナオミ・キャンベルを連れて、イビザだ
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アマンリゾーツ 闘いの歴史<1>

 はじめまして、ヤン・センです。 世の中にはアマンジャンキーという人たちがいて、ボクもアマンリゾーツのことはよく聞かれる。そこで、ごあいさつがわりに、アマンの創業者エイドリアン・ゼッカの闘いの歴史について書いてみる。  2014年の2月のことだった(以下、2014年当時のお話)。ロサンジェルスから乗った飛行機で隣席になったインド人のビジネスマンとお互いに読んでた新聞を交換し、「ジ・エコノミック・タイムス」という、インド版の日経新聞のような新聞を開いたところ、2月10日付けの記事で、こんな見出しが目に飛び込んできたんだ。 『DLFがアマンリゾーツを売却した』  あれ? これからアマンリゾーツに泊まるのに…と思って、記事を読むと、どうやら、アマンリゾーツのファウンダーであるエイドリアン・ゼッカが、オマール・S・アマナットなる人物と組んで、インドの不動産ディベロッパーのDLFから株を買い戻したということなのらしい。 なんか、前にもゼッカって、同じようなことやってなかったっけ。一度アマンを追われて、マーハ・リゾーツという新しいホテルブランドを作って再起をはかるって言ってたけ
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ビル・ゲイツとホテル

(C)Yangsen  ヤンセンです。 9月9日、ビル・ゲイツがフォーシーズンズ・ホテルの支配権を持つオーナーになったというニュースが世界のホテル界を駆け巡った。 これまでは、サウジアラビアのアル・ワリード王子との共同所有だったが、ビル・ゲイツが王子の持分の半分を買って、その結果、71.25%の株式を保有することになったというわけだ。 いちおう、正確に言うと、こういうことだ。ビル・ゲイツの投資会社、カスケード・インベストメントの関連会社が、フォーシーズンズ・ホテルズ&リゾーツの共同所有者であるサウジアラビアのアル・ワリード王子の投資会社、キングダム・ホールディングから同社が保有する株式の半分にあたる23.75%を取得することで合意。その結果、ビル・ゲイツが保有するフォーシーズンズの株式は従来の47.5% から71.25%となり、事実上、支配権を持つオーナーとなった。売却金額は22億1千万ドル(約2,300億円)。ビル・ゲイツはフォーシーズンズが1997年に株式公開した際に、アル・ワリード王子と共にそれぞれ47.5%ずつ株式を購入して共同オーナーとなっていた。当時の買収金額は37

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ヘッドラインニュース 2021/8/15

2021年8月15日 アマンリゾーツ、入会金 10万ドル・年会費1万5千ドルの「アマン・クラブ」創立会員を募集  アマンリゾーツは、今年開業予定の「アマン・ニューヨーク」のオープニングに際して、「アマン・クラブ」の創立会員100名を募集する。入会金 10万ドル(約1,100万円)、年会費 15,000ドル(約164万円)。メンバーになると、「アマン・ニューヨーク」内のメンバーズオンリーの施設の利用が可能。年中無休の “プライベート・オフィス” では、プライベートジェットやクルーザーのチャーターなども含めて旅行のプランニングの相談から手配まで頼める。ウェルネス、食生活や健康についての相談も受ける。また、"アマン・アット・ホーム" として、自宅にいる時もこれらのサービスを利用できる。さらに、スポーツやファッション・イベントなどで、特別に一般非公開の舞台裏やアーティストのスタジオなどを訪ねることができるメンバー特権があるというのが売りものになっている。同様の募集は、今年、アマンレジデンス開業を予定している東京とマイアミでも行う予定。
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ホテルヘッドラインニュース 2021/8/10 夕

2021年8月10日 「リージェント京都」2024年開業予定  インターコンチネンタル・ホテル・グループ(IHG)は、2024年、京都に「リージェント京都」客室数86室を開業することを発表した。ロケーションは料亭「岡崎つる家」の跡地(右京区岡崎東天王町)。同料亭は1928年創業、吉田五十八の設計による新数寄屋建築でも知られ、英国のエリザベス女王をはじめ各国の王族や元首の迎賓館となっていた。料飲施設はオールデイダイニング、ロビーラウンジ、 バーと新生「岡崎つる家」の4つ。ほかにスパ、フィットネスセンターができる予定。IHG・ANA・ホテルズグループジャパンとGI キャピタル・マネジメントとの共同事業。「リージェント」はIHGの最高級グレイドのラグジュアリー・ブランドだが、もともとは1970年に香港でロバート・バーンズやアマンリゾーツ創業者のエイドリアン・セッカらが設立したリージェント・インターナショナルのホテルブランドで、1980年開業の「リージェント香港」(「インターコンチネンタル香港」として営業していたが昨年4月よりリブランドのためクローズし、2022年に「リージェント
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